奈川について

野麦峠の麓

松本市奈川地区は、北アルプスのはずれにある人口1,000人あまりの小さな地域です。美味しいそばが採れますが、そばの収穫量が少なく流通ルートにはほとんどのらないので「知る人ぞ知る」そば処とも言えます。平成17年4月1日に松本市と合併するまでは、長野県南安曇郡奈川村でした。野麦峠の向こう側は高山市野麦です。

信濃川源流

小説「ああ、野麦峠」でも有名な野麦峠をはじめとする峠に三方を囲まれ、周囲の山々から水を集めた奈川(大示川)が奈川地区を東西に貫きます。奈川は梓川に流れ込み、その後犀川、千曲川、信濃川と合流するたびに水量を増しながら日本海に注ぐ、そんな源流域に奈川はあります。

野麦峠スキー場

標高1000メートルから1300メートルの間に集落が広がる奈川地区では、夏は涼しく真夏でも夜は毛布がないと寒いくらいです。冬になるとたくさん降る雪を活かして、スキーが楽しめます。また、古くから温泉でも知られます。

豊かな自然

春がどんなに待ち遠しいかは、雪深い地方に住んだことがないとわからないと思います。 長い冬が終わってようやく訪れた春の楽しみはやはり山菜。まずはフキノトウ、そしてタラの芽、コゴミ、蕨、根曲がり竹、ミズナ、ウリッパ…ぼやぼやしていると季節はあっという間に過ぎて行きます。 秋はきのこ三昧です。チチタケにイグチにシメジにムキタケ…森に一歩入ればあちこちにいろんな種類のきのこが見られるのは、やはり自然が豊かなのでしょう。信州の山里・奈川は、そんな豊かな自然に支えられているのです。


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