森の時間

森の風格

 森を歩いていると、時々息をのむような素敵な森に出会うことがあります。木が木であるために、森が森であるために積み重ねた時間が、その森にふさわしい風格を創りだしているのです。
 奈川の周囲に広がるそんな素敵な森にもそれぞれ個性があります。きのこや山菜を採る時は、道なき道をあちこち引っ掛けながら進むこともありますが、ここでは散策路がついていて歩きやすい森の中から、わたしがよく行くお気に入りの森を紹介します。(どの森でも動物たちの住処を横切ることになります。リスやカモシカなどのかわいい動物だけではなく、熊もよく出るので歩くときはお気をつけて!)

旧野麦街道の森

旧野麦街道の森
 その昔、大いに賑わった頃の野麦街道を彷彿とさせる道が残るのは今ではほんの一部ですが、歴史を感じる森が広がっています。ここでは、わさび沢か野麦峠頂上までの旧道に沿って広がる森の表情を紹介します。

自然観察の森

奈川・自然観察の森
 奈川地区の中でも標高の高い奈川高原の上部に広がる森です。シラカバやミズナラなどを中心にした明るい広葉樹の森になります。「フォーレストフィールド奈川」の上の駐車場脇から林道に入って行きます。冬にはウサギやキツネなどの足跡が沢山ついて、アニマルトラッキングにも最適です。運がよければカモシカにも会えますよ〜。

水木沢天然林

水木沢天然林
 松本市奈川と木祖村との境界近くに広がる水木沢天然林は、その昔、尾張藩が統治し「ヒノキ一本、首一つ」と言われた頃の奥山の雰囲気を濃厚に残しています。ちょっとした散策には最適なトレイルがついています。最近のハイキングブームで、林道が舗装されトイレが完備され「なんだかなぁ〜」という気がしないでもありませんが、やっぱり素敵な森です。

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