Happy Life

山菜のてんぷら、きのこ鍋、ヘージク採り・・・奈川ならではの楽しみを紹介します。
ここでしか出来ない生活の楽しみ方です。
とにもかくにも、奈川の豊かな自然に感謝!です。

スノートレッキング

冬の野麦街道冬の野麦街道 石室

冬の楽しみ

 冬の楽しみは、なんと言ってもスノートレッキングでしょう。カンジキやスノーシューで道なき道を行く快感は、一度体験したら、病み付きになります。今はスノーシューばやりですが、わたしはもっぱらカンジキ派です。足と一体になった感覚が好きです。

冬の旧野麦街道を行く

この日は、3度目の冬の野麦峠に仲間5人で出かけました。川浦から県道を歩いてわさび沢から旧道に入ります。夏と同じコースですが景色が全く違うので、かなりドキドキです。途中、石室で休憩して3時間かけて峠まで登りきりました。 

冬の野麦峠冬の野麦峠

峠はブリザード

 下では天気がよくても、峠はいつ行ってもかなりのブリザードです。雪が吹きだまって、進むのも一苦労。今回は、高根村の「峠の館」入り口でカップラーメンランチです。風が入りこまないので他よりは暖かいのですが、それでも寒い。

雪の中でシュークリーム♪

 ここで、N恵嬢が日ごろの強者ぶりを発揮。なんと、彼女のバックパックに入っていたのは、おにぎりとシュークリーム!つぶれないようにと、筒に入れてここまで背負ってきてくれた手間と労力に全員で感謝しつつ、おいしくいただきました。雪の中で食べるシュークリームは最高♪ 

お疲れさま〜

 帰りは、牧場の中を横切って川浦まで歩きます。昼を過ぎると雪がだれて、午前中よりも歩きにくくなります。途中で小川にはまったり、ストックがとられたりしながら何とか到着。さあ、これから温泉にでも入って一杯やるかぁ〜!


きのこ採り

シモフリシメジホンシメジ

きのこの目

 「きのこの目」ってなんだかわかりますか?シーズンはじめにきのこを採りにやまに入っても、目が慣れてなくて、あるには違いないのだけどなかなかきのこを見つけることができないことがあります。そんな時、「まだ、きのこの目じゃないなぁ・・・」なんて言ったりします。何回かやまに入って目が慣れてくると、「きのこの目になってきた」 面白いですよね。

シモフリシメジの大収穫 

 今年は「シモフリシメジ」の当たり年だったような気がします。時期と選んだ斜面がどんぴしゃ!笑いが止まらないとは、こんな状態のことを言うのだなぁ......と思いつつ、ニヤニヤしてしまうくらいシモフリがザクザク採れました。我が家で独り占めするには罰当たりなほどの大収穫だったので、知人におすそ分けしました。


ヘイジク採り

ヘイジク(ネマガリタケ)ヘイジク採り

ネマガリタケ

 6月に入ると、そろそろヘイジク(根曲がり竹)がいい時期を迎えます。根曲がり竹とはチシマザサの若竹のことですが、奈川では這う竹という意味でしょうか、「ヘイジク」と呼んでいます。その名の通り、地面を這うようなカーブを描いて生えてきます。

ヘイジクが生える場所

 雪が多い地方に生えるチシマザサは、春先の水分を含んだ重い雪の層が、山の斜面に沿って落ちる時の大きな力を凌ぎながら若芽を出す時期をじっと待つため、その雪の重力によって根が曲がるといわれています。そんな斜面に生えるヘイジクを取るのですから、奈川で採れる数多い山菜の中でも、このヘイジク採りが一番きつく、大変です。

ヘイジク採りのコツ

 この日も仲間と一緒に、急斜面に広がるチシマザサの藪の中を、あちこち引っ掛けながらかき分けて進み、ヘイジクを採って来ました。ヘイジクは、人の背丈をはるかに越えるチシマザサが密集する根元に出ています。それだけで、採る時の苦労は想像できますよね。この時に、手で竹の根元をかき分けつつ頭から進むのがコツです。それだけに、生えていそうだと見当をつけてかき分けた場所に、紫色の頭を覗かせたヘイジクを見つけると、うれしいものです。右側の写真のように育ったものでも、先だけ摘んで利用する手もありますが、まだ隠れているくらいの若いもののほうが、柔らかいしおいしい。

バンブー!

 そんなわけで、柔らかいヘイジク集めるのはコツがいります。頭を20センチくらい覗かせた、まだまだ若そうなヘイジクでも、日当たり等の条件によっては根元がすでに節になって、「竹」状のモノもあるので、要注意。A石君はガッツあるいい男なのですが、収穫物の中に、すでに竹!というヘイジクが多いことから、「バンブーA石」と言う不名誉なあだ名を付けられてしまいました。(T_T)


山菜採り

しゅうで(シオデ)発見 うどの皮むき

待ち望んだ雪どけ

 ホウキンボウチョウ(フキノトウ)が出始めると、待ち望んでいた春がすぐそこまで来ていることを実感します。「近頃、ほんと陽が長くなったなぁ」と実感するのも、その頃。そうこうする内に、奈川にもようやく桜が咲き始め・・・それからが気が抜けません。

次々出てくる山菜

 と言うのも、桜と同じ頃から、タラノメ、コゴミ、タケビロ(ギョウジャニンニク)などが旬を迎え、その後、山ウド、イラ(ミヤマイラクサ)、コシアブラ、トウヘンジ(ハンゴンソウ)、アマナ(ソバナorツリガネニンジン)、ウリッパ(オオバギボウシ)、ワラビ、ヘイジク(根曲がり竹)、ミズ(ウワバミソウ)・・・ぼやぼやしていると、時期を逃してしまいます。

今日の収穫

 この日入った山は、標高1300メートルほどの場所にある、ミズナラやシラカンバの生える広葉樹林です。今日の収穫の一部ですが、紹介しましょう。右からワラビ、ウリッパ、アマドコロ、アマナそしてアケビです。さっと湯がいておひたしにしたりお汁の実にしたりすると、ほのかに甘く滋味に富む山からの贈り物です。

ルールを守って

 しかしなんといっても、やまに入って自分で摘んできた山菜は、それだけで何物にも替えられないご馳走です。山菜を採り尽くしたり絶やすことなく、来年以降もずーっと山菜が生える環境を壊さない山菜摘みのルールや摘み方を守って、末永くやまとお付き合いしたいものです。