中之屋の水車小屋
中之屋には、2台の水車小屋があります。
新しい水車小屋
こちらはお店の横に建てた水車小屋です。これは中之屋に来られたお客様に、
乗鞍高原のそば屋に来ているな、という気分を味わって頂くために数年前に建てました。
勿論、この水車小屋でも実際にご覧頂けるとお分かりのように、ちゃんとそばを挽いています。
古い水車小屋
そして、中之屋の主力そば挽きの水車小屋は、少し離れたところ。
昔からの場所で、毎日元気にそばの粉を挽いています。
横に見える小川には、上流にも下流にも昔は沢山の水車小屋がありました。
写真奥の明るく見えるところにも、水車小屋はありました。
「おじいさんの古時計」という唄がありますが、この水車小屋は30年以上前から休むことなく、元気に水の唄を歌っています。
建設当時の写真
現在の水車小屋は30年前に建てられました。以前の水車は積雪のため倒壊してしまい近所総出で立て直しが行われました。
水車小屋は乗鞍高原に暮らす人たちには当たり前の存在でしたので、修復や手直しの人出に困ることはありませんでした。その当時の人たちも
80歳を過ぎ、現在では新しい水車の建設は難しくなってきました。私たちが一晩かかっても直せなかったところも、番所の長老たちは金槌一本で直してしまいます。
水車小屋の中です
奥の壁から水車の心棒が出て、縦の歯車が回転して横の歯車を回します。
その歯車の下に石臼が取り付けられて、上に見える箱の中にそばの実を入れると、下に伸びる竹筒を通って、石臼に流し込まれ、粉に挽かれます。
石臼です
石臼の調子は毎日変わります。それを耳と挽かれてきた粉の状態で判断して、調節をします。
おいしいそばを打つには、何といってもいいそば粉を挽くことです。あせらずゆっくりと時間をかけて。
私たちはそば打ち職人の前にいい水車挽き職人でありたいと思っています。
そば粉
水車で挽くと何が違うのか。
ご覧頂くとわかりますが、普通の粉はこうなりません。
熱の話がありますが私たちはあまり気にしていません。
いかに組織を壊さないで粉にするかが水車挽きの真骨頂です。この粉のおかげで中之屋は風味豊かなつなぎなしのそばが打てます。
ほかにもそばの風味を決めるのに重要な秘訣がありますが、畑のページでご紹介していきたいと思います。